節分とは、現在は2月3日とされていますが、本来は立春・立夏・立秋・立冬前日の年4回ある季節の「節目」のこと。旧暦において新年がスタートする立春の前日が2月3日ごろだったことがその由来です。季節の変わり目、特に新しい年に変わるタイミングには邪気が入ると考えられ、邪気を払うための行事食がいくつか知られています。

豆まきの由来と大豆の栄養

「鬼は外、福は内」と福豆(煎り大豆)をまいて鬼を追い出します。大豆は、穀物が豊かに実ることを願う「五穀豊穣」での五穀(米、麦、粟、豆、黍または稗)にも含まれます。(大)豆は「魔滅(まめ)」、煎り(大豆)豆は「魔の目を射る」が由来とされています。節分後の1年を無事に過ごせるよう、拾った豆の汚れを払ってから年の数(地域によっては数え年の分)を食べると良いと言われています。
「畑の肉」と呼ばれる大豆にはたんぱく質が含まれ、お米に不足しがちなアミノ酸「リジン」を含んでいます。また、コレステロール低下作用のある大豆レシチン・サポニン、腸内の善玉菌を増やす大豆オリゴ糖なども含まれます。撒かずに残った煎り豆はそのまま食べても良いですし、ご飯に混ぜて炊いたり、味噌汁やサラダなどに活用したりしても美味しくいただけます。

鰯とひいらぎの由来と鰯の栄養

玄関先に、柊(ひいらぎ)の枝に焼いた鰯の頭を刺して吊るす風習もあります。これは魚の生臭さと柊のとげで鬼を払う魔除けの方法です。これにちなみ、邪気払いとして鰯を使った料理を食べることもあります。
鰯などの青魚には多価不飽和脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれています。血栓予防、中性脂肪低下作用が期待されており、DHAは脳機能の活性化も期待できます。中には魚が苦手なお子さんもおられるかもしれませんが、圧力鍋で骨まで軟らかく炊く、チーズやカレー粉、トマト味など、洋風のアレンジで食べやすくしてあげてください。
他にも、関西で始まりいまでは全国区となった「恵方巻」もありますが、近年は節分後の食品廃棄(フードロス)が問題視されています。恵方巻をいただく時は、食べ物へのありがたみをしっかり考えて美味しくいただきましょう。

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國枝加誉
管理栄養士・健康食育シニアマスター・一汁一菜研究家
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